二十四節気「大寒(だいかん)」1/20~2/3頃
一年でもっとも寒い時期
冬の最後を締めくくる大寒。

昔から日本では、この寒さを利用し漬物や醤油などの発酵食品、寒風にさらして作る凍み豆腐や寒天などの乾物を作ってきました。
小寒と大寒を合わせて、「寒の内(かんのうち)」といいます。
寒の内は合計約30日間。小寒に入ることを「寒の入り(かんのいり)」、大寒が終わることを「寒の明け(かんのあけ)」。
この時期に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ、寒さと乾燥のため不純物や雑菌がもっとも少なく腐りにくいとされることから、清らかな水が必要な酒や味噌を仕込むのに用いられてきました。
日本酒の場合は「寒仕込み」または「寒造り」といい、この時期に仕込んだお酒は、低温下でゆっくり発酵することで、上質のお酒になるそうです。
この季節の食材・食事
大寒の最終日【節分】の食べ物といえば「恵方巻き」
寒くなればなるほど美味しさを増す京野菜の1つ「水菜」京菜とも呼ばれ、耐寒性が強く、寒さが厳しい折に旬を迎えます。独特の芳香があって、鍋物にピッタリです。
大寒ごろに旬を迎える「赤貝」
【晩冬】「小寒」と「大寒」の七十二候
小寒(一月五日頃)
芹乃栄(1/5~1/9頃)
水泉動(1/10~1/14頃)
雉始雊(1/15~1/19頃
大寒(一月二十日頃)
款冬華(1/20~1/24頃)
水沢腹堅(1/25~1/29頃)
鶏始乳(1/30~2/3頃)
この季節におすすめの料理教室・講座
【参考図書】
山下 景子『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版、2014年
細井浩志『日本史を学ぶための<古代の暦>入門』吉川弘文館、2014年
白井明大『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』東邦出版、 2012年